【ブログ】田舎ではゴミにお金がかかる?!

4人家族になり、ストラスブールのマンションから、アルザス地方は田舎の一軒家に引っ越してきました。都会暮らしから一転し、私が一番驚いたのが、ゴミ出しルールの違いでした。私たちの住んでいる田舎の地域では、普通ゴミの量に制限があり、年間の規定量を超えると、超過料金がかかるようなのです。引っ越して来るまで、全く知りませんでした。

ということで、今回は、アルザスはバ・ラン県(Bas-Rhin)のゴミ出し事情について、都会と田舎の比較をしながらご紹介していきたいと思います。都会のマンション暮らしと、田舎の一軒家での暮らしを比べるのは少しおかしいかもしれませんが、どうぞお付き合い下さい。

※ ショート動画もよろしくお願いします!

ゴミの分別 : 【ブログ】田舎ではゴミにお金がかかる?! 普通ゴミの重量制限 : 【ブログ】田舎ではゴミにお金がかかる?! 生ゴミはコンポスト : 【ブログ】田舎ではゴミにお金がかかる?! ゴミ捨て場に行く : 【ブログ】田舎ではゴミにお金がかかる?!

アルザス地方(バ・ラン県)のゴミの分類

私の住んでいるバ・ラン県では、ゴミの種類は大きく分けて4つになります。普通ゴミ、資源ゴミ、ビン類。そこに、コンポスト(土に混ぜで堆肥にできる、生ゴミ残飯類)というゴミが新しく加わりました。またそれに加えて、今まで普通ゴミの分類だったものが、大幅に資源ゴミの分類に変わるなど、ゴミを減らそうとしている印象を受けます。

番外編ですが、洋服や靴などは、街中にそれ専用の回収ボックスが設置されています。また、電池や電気などのゴミはスーパーで回収している所もあります。粗大ゴミやその他のゴミは、自分達でゴミ収集所に捨てに行くのが一般的です。

ストラスブール(都会)のゴミ出し事情

続いて、私たちの住んでいた、ストラスブールのマンションでのゴミ出し事情です。地下にはゴミ箱が置いてあり、いつでも自由にゴミ出しが出来ました。管理人さん在中のマンションだったので、ゴミ出しやゴミ箱のお掃除は、全てやってくれていました。

普通ゴミ(青)

普通ゴミは、ゴミ袋に入れ、青い蓋のゴミ箱に出します。主に、オムツやティッシュ、歯ブラシなどの小さなもの、割れたお皿などがこれにあたります。

資源ゴミ(黄)

資源ゴミは、袋などには入れずに、そのまま黄色の蓋のゴミ箱へ捨てます。プラスチックのボトルや入れ物、ダンボールなどの紙類、空き缶や缶詰などが、この資源ごみの分類でした。

そして、今までは普通ゴミの分類だった、プラスチックのトレーや袋、ヨーグルトや歯磨き粉などの空容器も、資源ゴミに分類されるようになりました。

私が驚いたのは、ヨーグルトの容器などの資源ゴミは、洗わずにそのまま捨ててもオッケーなところです。私には抵抗があったので、汚いままの容器は資源ゴミのゴミ箱に捨てませんでしたが、そうしている人もたくさんいました。

一度、失くしたものを探す為に、管理人さんの許可を取って、資源ゴミのゴミ箱を漁ったことがあるのですが、コーヒーカプセルから水分が出ていたり、汚れたままの容器が沢山入っていたり(これもルール違反ではありません)して、ゴミ箱の中はとても汚かったです。結局、失くしたものは別の所で見つかったのですが、あのゴミの中にあったら、諦めていたと思います。定期的にゴミ箱を洗わないと、とてつもない臭いになりそうです。

ビン類

ビン類には、ワインボトルやビールビン以外にも、ジャムなどの食べ物の入っていたビンも含まれます。街中にビン類専用のゴミ箱があるので、そこまで持って行って捨てます。こちらも洗う必要がないようで、夏場はゴミ箱の周りに沢山蜂がいます。地下にビンが落ちるシステムのゴミ箱は、うるさくありませんが、そうではないゴミ箱の場合は、騒音対策として、捨てられる時間が月曜日から土曜日の7時から19時と決められています。夜間、祝日や日曜日はビン捨て禁止でしたが、守っていない人もいました。

私は、キッチンに空き瓶が溜まると狭くなるので、毎日の赤ちゃんのお散歩の時に、少しずつ捨てていました。

コンポスト(土に混ぜで堆肥にできる、生ゴミ残飯類)

これは比較的新しいゴミの分類で、野菜や果物の皮や残ったご飯などの生ゴミを捨てる専用のゴミ箱のことです。ここに、枯れ葉や萎れたお花、ティーパックやコーヒーの入ったフィルターなども含まれるそうです(コーヒーカプセルは資源ゴミ)。この新しいゴミ箱の設置とともに、各家庭にこのゴミを入れる紙袋が配られました。家庭で出た生ゴミは、その紙袋に入れておき、街中のゴミ箱に捨てるスタイルです。

実は、私たちの住んでいた所の近くに、このゴミ箱の前身となるゴミ箱が設置されていました。私の知っている限りでは、2ヶ所です。すでに環境問題を心配していた人たちは、こうやって普通ゴミを減らすことに取り組んでいました。しかし、この前のゴミ箱は、週に1度決まった時間しか捨てられないというのが問題でした。記憶が曖昧ですが、月曜日の18時から19時に、鍵が開けられていたような気がします。これでは普及は難しかったので、色んな所に設置され、いつでも捨てられるスタイルに変わったのは良かったと思います。

ゴミ収集場

営業時間内であれば、誰でも何度でも出入りできます。

しかし、引っ越しで、大量のゴミを毎日何度も運んでいた友人の友人は、出禁になったみたいなので、節度も大切かもしれません。

田舎(バ・ラン県)のゴミ出し事情

普通ゴミ(茶)

ストラスブールだと青い蓋だったのが、田舎では茶色い蓋のようです。同じバ・ラン県なのに、色が違うことに驚きました。

そして、これがこの記事の本題、普通ゴミの量が決められています。年間で260kgです。計算すると、月で約22kg。一週間あたり、約5,5kgになります。また、ゴミは月に2回の回収です。

頑張って普通ゴミを減らしても、オムツの重さまでは減らせません。まだオムツの子どもが2人もいる我が家は、いったいいくらの超過料金を取られるのかわかりません。そこで、都会に住むアルのお母さんが、定期的に孫に会いに来てくれるついでに、オムツゴミを持って帰ってくれています。毎回の車内の臭いを想像すると、申し訳ない思いで一杯ですが、「私の所はタダだから、気にしないで!」というお言葉に甘えています。

また、私たちの地域では重さですが、アルの同僚の人の住んでいるエリアでは、ゴミ回収の回数だそうです。ゴミ箱に入り切れば、重さは関係ないそうです。同じバ・ラン県でも、少し違いがあるのが、ややこしいですね。

資源ゴミ(黄)

このゴミ箱の蓋は、ストラスブールと同じ黄色です。回収は、普通ゴミと一緒で月に2回ですが、ゴミ収集場に行けば、ゴミ箱に入りきらなかった資源ゴミは、量を気にせずに捨てられます。しかし、ゴミ収集場に入れるのは、1日1回という制限があります。

ビン類ゴミ(緑)

ストラスブールでは、街中のゴミ箱まで自分で持って行かなければならなかったのですが、ここでは、自宅にゴミ箱が配られるので、捨てるのがラクです。

街中に、ビン類のゴミ箱はありません。

コンポスト(土に混ぜで堆肥にできる、生ゴミ残飯類)

ゴミ収集場の入り口の前に、専用のゴミ箱があります。ゴミ収集場に入らずに捨てられるのですが、カードをかざさないと、ゴミ箱の蓋が空きません。ストラスブールでは街中の至る所にあっり、何度でも捨てられたこのゴミ箱も、車で収集場前まで行き、カードをかざさないと捨てられないのは、少し不便です。

ゴミ収集場

手続きをしてカードをもらい、そのカードをかざすと、中に入れます。しかし、1日1回という制限付きです。普通ゴミ以外のゴミ(粗大ゴミや庭の草なども)は、ここで捨てられます。

まとめ

ストラスブールのマンションに住んでいたときは、ゴミの回収日を気にしたことも、普通ゴミを減らそうと考えたこともありませんでした。それが、お金が絡むと、こんなにも行動できるようになるのかと、私のゴミに対する意識の低さに、恥ずかしい思いです。本当に無意識に多くのゴミを捨てているのだなと気付くきっかけになって、よかったと思っています。

都会と田舎ではゴミの捨て方に違いがあり、ゴミに対する考え方も違うのだろうなと思いました。もしかしたら、普通ゴミの量に制限のない都会では、ゴミを減らす工夫をする人も少ないのかもしれません。それでも、街中の至る所にいつでも捨てられるコンポスト(生ゴミ)のゴミ箱があることで、意識しやすくなるのかなとも思います。

田舎の方では、コンポストのゴミ箱が一ヶ所しかなく、車でのアクセスしかないという煩わしさがありますが、普通ゴミに制限があるため、そこに捨てた方が安く済むということで、人々は行動しているような気がします。我が家には、せっかくお庭があるので、そこに捨てて、肥料にするのもいい気がします。

いずれにせよ、ゴミを減らす為に、リサイクル出来るものは最大限に再資源にするという考え方には賛成です。分別する方は大変ですが、意識できるようになったのは、小さな一歩だと思っています。






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