今回は、 我が家の5歳児の日本語継承記録です。
子どもにとって、第二母国語になる日本語の学習は、第一母国語であるフランス語を優先してから始めました。
具体的には、アルファベットを習得し、読み書きが問題なくなったタイミングです。
ちょうど5歳前後の頃で、もう少しで1年経とうとしています。
私たちは日本で知り合ったということもあり、子ども達にはしっかりと日本語を習得して欲しいという気持ちが夫婦揃ってあります。私が娘の言葉の遅れから、日本語育児をやめようかと悩んでいた時も、夫は一貫して「フランス語なんて、幼稚園で習って、友達と話してればすぐに話せるようになる。でも、今日本語で話すことをやめたら、もう一生日本語が話せなくなる。」と言い、日本語育児を続けることに何の迷いもないようでしたが、私は、娘にとっての社会的言語であるフランス語がおろそかになってしまわないかが、とても心配でした。
しかし、バイリンガル教育の研究によると、言語を一人で読めるレベルまで引き上げられると、言語のレベルがキープされやすくなり、忘れにくくなるそうで、ひらがな教育を始めることにしました。
この一人で読書ができるというのがミソなようで、そうすると、大人が読み聞かせをしなくても、一人で本を読んで新しい言葉に出合えるから、大人が関わる時間があまり取れなくても、語彙力が自然とつくようになるそうです。
生まれてからの5年間は、私との会話は全て日本語で、毎晩、日本語の絵本を読み聞かせるを徹底するすることで、日本語力を鍛えていました。私が日本語だけを話すということを徹底したからなのか、娘は幼稚園に行くようになってからも、私には日本語に切り替えて話してくれています。多少フランス語が混じることもありますが、ベースの文章は日本語で、私が日本語で言い直すと、すぐに全て日本語の文章になるという感じです。それは、フランス人のお友達の前でも先生の前でも徹底していて、私が「みんなにもわかるように、 今はお母さんはフランス語で話すね。」と言って、ようやくフランス語に切り替えるという感じな位に、娘にとって日本語は生活に根付いていたようでした。そんな感じだったので、ひらがな学習も簡単にいくだろうと、たかを括っていました。
勉強を始めて、日常会話と学習言語の習得の差は大きい、と思い知らされることになります。
そもそも勉強をするという習慣がなかった我が家では、娘はあまり机に向かいたがらなかったのです。ましてや、フランスでは幼稚園が終わるのが16時。もう家に帰ってくると疲れていて、ひらがな学習どころではなくなってしまいました。そこで、朝幼稚園に行く前に少しだけやるように変えたのですが、朝が弱い娘は起こしてもソファーでゴロゴロして、結局、急いで着替えて朝ごはんを食べて出発で、こちらも中々時間が取れない…。
勉強はあまり乗り気ではなかったのですが、ひらがなには興味があったのが、せめてもの救いでした。日本の幼稚園に通った時に、お友達が手紙をくれたのがきっかけで、自分の名前と「ありがとう。」だけは、書けるように練習したことがあるのです。そして、そのお友達と、お世話になった先生にも手紙を渡しました。次の日にはお返事が返ってきて、ひらがなが書けると手紙交換ができるという体験が、娘にはとてもいい思い出として残っているようだったので、そのやる気をくじかないようにと必死でした。我が家は、補修校もオンライン学習も嫌がるため、唯一の日本語の先生の私との勉強を嫌がってしまうと、もう学習言語としての日本語は育たなくなってしまいます。
そこで、書くだけの勉強から、切ったり貼ったりといった工作を取り入れたり、学習記録をスタンプでするようにすると、少しずつ食いついてくれるようになっていきました。それでも最初のうちは、月に10日ほど勉強ができればいいという状態が続き、徐々に月の半分、20日以上と増えていきました。私が朝活をしていることに気づき始めた頃から(次回、投稿予定)、勉強への意欲が少し出てきたような気もします。でも一番よかったのは、勉強記録をつけ続けたことだと思っています。それを見返しながら「頑張ってるね!」と娘も得意気です。習慣化したいことを、続けていることが目に見えるようにするのは、オススメです。
ひらがなが記憶に定着しやすいように、一文字を数日かけて勉強していたので、9ヶ月近くかかりましたが、一応夏休みが始まる前に、ひらがなを一通り終えることができました。
夏休みは、朝に勉日本語の強習慣を作ることを目標に頑張り、7月は29日間朝勉強ができました。8月に入ってから、中だるみとお出掛けの予定などで、勉強習慣はかなり崩れてしまいましたが、量を減らしながら、細く長く続けられるように試行錯誤しているところです。
長女の日本語勉強習慣は、何でも真似をしたがる次女にも火をつけたようで、まだ文字を書く前の段階ですが、「ひらがなやるー!」と言って、直線や曲線を書くプリントを楽しんでやっています。一番の楽しみは、ごほうびシールのようですが…。
9月から長女は小学生。学校からの宿題も出るようになるみたいなので、朝勉強をする習慣を作り、細く長く日本語の勉強を続けていきたいと思っています。ひらがなは、だいぶ読めるようになってきましたが、まだ書くとなると難しいものも多いので、もう少しひらがなを強化して、ある程度定着してから、カタカナに移行していこうと思っています。
我が家の海外での日本語継承、少しでもお役に立てたら嬉しいです!
動画が一度に投稿できないようなので、3つに分けました。