当時アルと付き合っていた私が、初めてアルザス地方のストラスブールで同棲を始めた14年前のことです。
この当時、晴れ以外はお天気ではないという考えの私とアルの間で、天気をめぐった食い違いが頻発しました。
今でも覚えているアルの一言。
「アルザス地方では、雨が降らなければお天気ってこと。」は、最初は意味がわかりませんでしたが、住んでいるうちに理解できるようになりました。
というのも、フランスの北西部に位置するこの地域(パリよりも北)は、晴天というよりも、どんより曇り空や雨の日が多かったのです。雨も1日中降っている日もありますが、曇り空からちょっと雨、そして曇り空というパターンの方が多い気がします。
今では、この夫の考え方をしっかりと受け継ぎ、雨の時以外は「お天気」、雪は「非日常」になったので、気分も前向きな日が増えた気がします。
目次 (Table des matières)
動画のフランス語解説
問題
「アルザスでは、雨が降らなければお天気。」をフランス語にすると?
解答
En Alsace tant qu’il ne pleut pas, il fait beau.
- 明日のお天気は?
Quel temps fera-t-il demain?
– fera → faire の単純未来形(il fait → il fera)
– t → 母音(fera の a と il の i)が重なってしまうので、発音をしやすいように付けただけで、意味はないです。
※ テキストに載っている、現在形の « Quel temps fait-il? » とも言えます。
ここでは、明日という未来の言葉を入れたので、単純未来形の活用にしました。
※ 話し言葉では、動画のように、倒置しないこともあります。 - » il va pas faire beau. »
→ 話し言葉では、 »ne » を言わないことが多いです。
= il ne va pas faire beau.
※ » aller + 不定詞 » の近未来で、未来のことを言っても大丈夫です。 - pleuvoir
雨が降る - une pluie
雨 - tant que 直接法
〜する限り、〜する間